生理から、未来をひらく── Bé-A〈ベア〉の取り組み
- CATEGORY
- Insights
- DATE

毎年3月8日は、国際女性デー。
いまでは日本でもミモザの花とともに知られるようになりましたが、この日は、世界中で女性の権利と平等を考え、社会参画を願う日です。
働く権利、学ぶ権利、そして自分の人生を自分で選ぶ権利。
そうした権利は、長い時間をかけて少しずつ広がってきたものです。
しかし世界に目を向けると、女性であることを理由に、学びや働く機会が制限されてしまう現実が、いまも存在しています。その背景のひとつにあるのが、「月経(生理)」にまつわる課題です。

Bé-A〈ベア〉とUNFPAが取り組むパートナーシップ
Bé-A〈ベア〉は、2026年1月、国連人口基金(UNFPA)と戦略的パートナーシップを締結しました。
https://mag.withbe-a.com/news/1760/
UNFPA(国連人口基金)は、国連の性と生殖に関する健康と権利(セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)専門機関です。
これまでもBé-Aが取り組んできた、アフリカ・エチオピアでの支援活動を、もっと深く、もっと広げるための新たな一歩です。
目指すのは、エチオピアにおける月経衛生管理(MHM)の向上と、女性の尊厳、そして経済的な自立を後押しすること。
「生理が理由で、学校に通えない。」
「仕事をあきらめざるを得ない。」
そんな現実が、いまも世界のどこかにあります。
私たちは、これまで培ってきた吸水ショーツの製造技術を共有し、現地での生産体制づくりを支援しています。
単に製品を届けるだけでなく、生理の正しい知識を伝えること。そして、現地でショーツを製造するための技術と雇用を通じて、自分たちの力で使い続けられる「持続可能な仕組み」を育てていくこと。
それは、現地の女性たちが、自らの手で未来をひらくための挑戦です。

なぜエチオピア? 生理が学びや未来を左右してしまう現実
「どうしてエチオピアなんですか?」と聞かれることがあります。
エチオピアは、アフリカ北東部に位置する国。
豊かな歴史と文化を持つ一方で、今もなお貧困や衛生環境の課題を抱える後発開発途上国のひとつでもあります。
特に地方では、月経に関する正しい知識が十分に行き届いていなかったり、衛生用品を継続的に手に入れることが難しい環境に置かれている女性や少女が少なくありません。
その結果、生理の期間は学校を休まざるを得ない、仕事に行くことができない、といった状況が生まれてしまうことも。
生理があるというだけで、授業を受ける権利、未来を選ぶ可能性が、静かに奪われていく。それが今も続いている現実です。
だからこそ私たちは、もっとも支援を必要としている場所から始めたいと考えました。
支援を届けるだけではなく、現地で吸水ショーツを製造できる仕組みをつくること。技術を共有し、雇用を生み出し、地域の中で使い続けられる環境を育てていくこと。それによって、女性たち自身が自らの暮らしを支え、未来を選び取る力につながっていくと考えています。
支援が届きにくい場所でこそ、未来を変える一歩を。
小さな一歩でも、続けていくことで未来は変わっていく。
私たちはそう信じて、このプロジェクトに取り組んでいます。

Girls be ambitious. ─生理を理由に夢や機会をあきらめない社会へ
月経は、誰かの可能性を閉ざす理由ではなく、「あたりまえ」に受け止められるものへ。
世界のどこに生まれても、生理が理由で学びの機会や未来の選択肢が狭められてしまうことのない社会へ。
そのために必要なのは、製品だけでも、知識だけでもありません。
環境を整え、理解を広げ、選択肢を増やしていくこと。
私たちがBé-Aを立ち上げた2020年、社会にはまだまだ生理をタブー視する風潮が色濃く残っていました。
そんな社会を変えたい。その一心から、私たちは声を上げ続けてきました。
たとえば、女子サッカー日本代表チーム「なでしこJAPAN」のユニフォーム。
当初は男子と同じく白いショーツが採用されていました。
しかし近年、女子チームでは青や黒などの濃色ショーツが採用されるようになりました。
生理による不安や透けなど、女性選手が感じてきた課題に配慮したものです。
そもそも2011年、「なでしこJAPAN」が初めて世界を制した歴史的なあの日、
白いショーツにふと感じた違和感こそが、Bé-Aが生まれるきっかけのひとつでした。
声を上げることで、少しずつ社会は変わっていく。
私たちはその変化を実感しています。
Bé-A〈ベア〉はこれからも、生理と向き合いながら、女性たちが自分の力で未来を選び取れる社会を目指し、アクションを続けていきます。
- TAGS
- 女性のエンパワーメント女性の健康生理