Bé-A Journal

ついつい厚着になりやすい生理期間

生理中は冷えやすく、さらに冷えてしまうとむくみや生理痛がますます辛くなるため、厚めのボトムスや蓄熱素材のタイツ、重ね穿きショーツなどを活用して身体を温める方も多いのではないでしょうか?
 
そのように寒さ対策を工夫することで、冷えから身体を守ることはとても良いこと。
しかし、これらの行為がデリケートゾーンのニオイやかゆみ、かぶれの原因になってしまっているかもしれません。なぜならば、デリケートゾーンのさまざまなトラブルには「ムレ」が関わってくるからです。
 
プラスチック素材の使い捨てナプキンを使い、タイツを穿き、分厚いボトムスを選んで…としていると、通気性が悪くなり、ショーツの中は湿気がこもりやすい状態に。「生理の時はニオイが気になる。」「かゆくなったりして薬が手放せない。」そんなトラブルを抱える人は少なくありません。
 
冬は、屋外は寒くても室内は暖かいため、意外と汗をかいていることも。加えて、蓄熱素材や重ね着によってさらに熱がこもることで、自分が思っている以上にムレが進んでいます。
生理期間を快適に過ごすために、ムレによるトラブルの原因と対処方法を知っておくことが大切です。

ムレが連れてくるニオイとかぶれの原因は?

ニオイの原因は、湿気が多く蒸れた環境で雑菌が繁殖してしまうことにあります。
デリケートゾーンは、身体の中でも脇と並ぶほどに汗っかきな部位であり、皮膚が薄く、その構造も複雑な上に、雑菌が好む皮脂や汗、おりものなどの分泌物が特に多いエリアです。
嫌なニオイを発生させる雑菌が好むのは、「暗く、温かく、湿っている」という3つの条件が揃う環境。
ただでさえ、雑菌が繁殖しやすい条件が揃っているところ、生理期間は経血によってさらに湿度が高まります。そして、体外に排出されたばかりの経血は無臭ですが、時間が経つにつれて経血が酸化し、雑菌が繁殖することで嫌なニオイを発するようになるのです。
 
お手洗いでショーツを脱いだときに、むわっとニオイが発散される感じがあったら要注意。ニオイを外に漏らしたくないと着込んでしまうと、ますます湿気の逃げ場がなくなってニオイが強くなってしまうので気を付けましょう。
 
また、かゆみやかぶれの原因も、湿気にあります。使い捨てナプキンを使っていると、デリケートゾーンは常に湿気がある状態。肌がふやけて、ナプキンやショーツとの摩擦にダメージを受けやすくなります。さらにダメージを受けることで、肌のバリア機能も弱くなるため、雑菌の影響により刺激も感じてしまいます。
 
生理期間以外の普段もニオイやかぶれが気になる場合は、ムレないように通気性の良い環境を保つように心がけましょう。例えば、おりものシートをこまめに交換しない状態でデリケートゾーンを覆ってしまっている上にタイトなジーンズや生地の厚いボトムスなどを常用していると、デリケートゾーンが熱をもってムレている状態が続くので、注意が必要です。

デリケートゾーンのトラブル対策で、ストレスフリーな毎日を

思っている以上にムレが進みやすい生理期間のデリケートゾーン。
トラブルにならないように3つのポイントに気をつけてみましょう。
 
1. 通気性の良い下着・生理用品を選ぶ
生理用品のタイプや素材の選び方は重要なポイントです。
使い捨てナプキンは、構造上、湿気がこもりがち。また、漏れ対策を重視するあまり、重ね穿きなどでさらに通気性が悪くなる場合も。しっかりと水分を吸収し、サラサラに保ってくれる素材を使用した吸水ショーツを利用することで、通気性もよく、ムレにくくなります。
 
嫌なニオイやかゆみから解放されるには、ショーツ内の“ムレ”を解消することがポイント。
温めアイテムを使用する際も、過剰な厚着に気をつけて、「通気性」に十分に気を配りましょう。
 
2. お風呂で汚れを丁寧に洗う
デリケートゾーンは、経血、おりもの、尿、垢などが混ざり、溜まることでもニオイ・かぶれにつながるため、きちんと洗うことが大切です。生理中はあまり触りたくないと思う方や、触らないほうがいいと思う方もいるかもしれませんが、触ること自体に問題はありません。雑菌を繁殖させないためにはデリケートゾーンを清潔な状態を保つことが重要なので、生理中に触れたくないと思う方も、健康のために外側はひだに沿って手でなぞるように丁寧に洗いましょう。
デリケートゾーンは顔よりも薄く繊細な肌のため、ボディソープや石鹸を使っての洗浄は肌への刺激になり、かえってダメージへと繋がってしまいます。洗うときは、デリケートゾーン専用のアイテムを選ぶようにしましょう。
膣内は自浄作用があるため、雑菌が繁殖しにくいので洗う必要はありません。
 
3. きちんと保湿をして、デリケートゾーンのスキンケアをお風呂上がりには、肌にしっかりと保湿成分を与え、バリア機能を育むことで、ショーツの擦れなどの摩擦から肌を守り、かゆみやニオイを抑えることができます。ケアのコツは顔のスキンケアと同じ。肌が完全に乾いてしまう前に、デリケートゾーン専用の美容液などを優しくなじませましょう。
 
デリケートゾーンは、身体の中でも特に繊細な部位。
ニオイやかゆみ、かぶれに悩まされないように、きちんと対策をして、生理期間も快適に過ごしましょう!
 
 
医療監修 宗田聡医師(医学博士・産婦人科医・産業医)