100人いれば100通りの生理がある
一人ひとりの体やライフスタイルが違うように、「生理」も人それぞれ。 「Bé-A〈ベア〉と私たち」では、社会で活躍する女性たちに、生理との向き合い方をインタビューします。 これまで見えなかった、自分以外の生理への理解が深まることは、互いに思いやる優しい社会への一歩につながるでしょう。 自分の生理と向き合うヒントにもなるはず。 100人いれば100通りの生理を知って、 誰もが自由や望みを失わず、思いやりをもって豊かに生きていくために。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「Bé-A〈ベア〉と私たち」第三回目は、保育施設の施設長として勤務されている亀田美希さんにBe-A Japan代表 髙橋がインタビュアーとなってお話を伺いました。亀田さんはBe-A Japanが業務提携している、働く女性の育児・介護支援のリーディングカンパニー ポピンズグループの株式会社ポピンズエデュケアでご勤務されています。現在入社9年目。4歳のお子様を育てながら、保育士として勤務されています。
髙橋:この度はインタビューを受けてくださってありがとうございます! 早速ですが、保育士の皆さんは生理とどのように付き合っていらっしゃるのでしょうか。 亀田:保育に集中しなければと思いつつ、頭の中では常に、トイレに行かなくちゃ、いつ行けるかな、と気にしながら過ごしています。 髙橋:きっといつでも行けるわけじゃないですもんね。トイレはすぐ行ける距離にあるんですか? 亀田:保育所内にあるものの大人用は1つで、行くタイミングが難しいんです。行けそうなタイミングは多くないので、今行ける!と思ったら誰かが行ってたり。その人が戻ってきた時にはもう抜けられる状況じゃない…というのはよくあります。 髙橋:命を預かる緊張感もありながら、ご自身のトイレの都合もと考えるのは本当に大変ですよね。ちなみに、痛みなど辛い時はどうされてますか? 亀田:辛くても薬を飲んで、必死で電車に乗って向かっています。休むことはないです。 髙橋:シフト制でご勤務のご職業の方は、休めば誰かが予定外に出勤しなければならないので、なかなか「休みたい」と言えないとよく伺います。 亀田:そうなんですよね。不調時でも休める環境や体制が整うと、良い状態でお子様としっかりと向き合って、より良い保育ができるんじゃないかと思いますが、生理休暇はちょっと取りにくいですね。 髙橋:保育園だと登園時間もご家庭によってまちまちですよね。1日のスケジュールを教えてもらえますか? 亀田:朝7:30に開園して、登園したお子様から朝の食事や排泄を済ませます。9:30に朝の会をしてからは戸外活動などをして、10:40には離乳食です。年齢ごとに進めて、終わるのは11:45くらい。そこからお昼寝をさせて5分置きに睡眠状態のチェック。全員が完全に入眠して、保育士がお昼休憩に入るのは12:30です。 髙橋:息つく暇ない午前中ですね。乳幼児ですと抱っこするシーンも多いでしょうし、本当に大変! 亀田:午後は早いお子様が13:30に起き始め、排泄チェックを終えると遊びだします。15:00過ぎからのおやつを終えたらまた排泄チェック。15:30に帰りの会をして、お迎えまでクラス別に過ごし、18:30には全員が降園します。
髙橋:生理は重い方ですか? 亀田:出産後は生理が重くなって、出血量も増えちゃって。生理前の症状も強くなって、頭痛やお腹を下したりというのも出るようになりました。それが本当に辛くて、お腹を丸めた体制でしかいられない時もあります。 髙橋:そうやって皆さん耐えながらお仕事されているんですよね。常に気を張っていないといけないご職業柄、とても大変だと思います。子どもたち、「先生ー!」と抱きついたりしますもんね。 亀田:とっても可愛くて嬉しいんですけどちょうど下腹部に乗られたりすると心の中で「ゔっ…」となります。痛くないフリをして心の中で耐えますが。 髙橋:そうですよね。子どもたちも大好きな先生に全力で甘えるでしょうしね。生理痛の時の下腹部アタックは…とても痛そうです。 話は変わりますが、おトイレ掃除はどうされてるんですか? 亀田:小さな施設なのでトイレの清掃やゴミ捨ても自分たちで行うんです。トイレのゴミに使用済みナプキンがあると、「あぁ、誰か生理なんだな。大変だったかな」って思ったりしますね。 髙橋:私たちも自分たちでトイレの清掃を行っています。ずっと誰も使用済みナプキンを捨てずに持ち帰っていたんですよ。なんとなく、同僚に自分のゴミを捨てさせるのが申し訳ないなという遠慮だったりで。 亀田:そうなんですね。でも、Bé-A〈ベア〉のショーツを穿くようになってから、何せゴミが出ないので、本当にその点は改善されました! 髙橋:ありがとうございます!弊社は30人の女性がいるので、いつも誰かが生理という状態でした。なので、捨てるゴミの量が圧倒的に減ったんですよ。 亀田:わかります〜。みんなが使えばゴミも出ないし、捨てる手間もなくなるし、大人数の職場ではトイレ掃除もすごく楽になるだろうなって思います。環境にもいいですしね。 髙橋:お一人で何人のお子さんをご担当されるんですか? 亀田:0歳児なら3人に対して1人、1・2歳児なら6人に対して1人保育士がつきます。なので、1人が抜けると倍の数を見ることもあって、なかなか「今トイレに行ってきます」が言いづらいんです。
髙橋:生理中は、ナプキン交換のタイミングを常に考えてないとあっという間に時間が過ぎて、漏れたりしそうですね。 亀田:どうしても変えられずに、椅子についちゃったこともあります。 髙橋:そうですよね…。子どもたちと一緒にいろんな体勢にもなりますしね。 亀田:痛みが辛い時に、抱っこしたり、しゃがんでお話をしたり、戸外活動での激しい動きも多いので、ズレないかな、漏れないかなってすごく気になってました。 髙橋:Bé-A〈ベア〉を使うようになって変わりましたか? 亀田:まず仕事中にトイレに行かなくちゃ!と全然気にしなくてよくなりました。朝起きてからお風呂に入るまで穿きっぱなしで楽ですし、変な蒸れ感というかベタつきもないです。多い日のあれがどこに行っちゃうんだろうって、これまで5、6回変えてたのに不思議です。においとかも全然気にならなくて。 髙橋:そう言っていただけて嬉しいです。最後に、まだショーツを試したことがない方に一言お願いします。 亀田:踏み出せずにいる方は、とにかく1回ぜひ試してみてほしいです。最初は、仕事中に漏れたらどうしようとか、マイナスのイメージもあったんですけど、使った後は、なんで今まで使わなかったんだろう、もっと早くチャレンジすればよかったと思いました。 洗いがえのために、3個でも4個でも欲しいくらい。最初の1回を過ごせばこの良さがわかるのに!と思いますね。私はもう元の生活には戻せないです。 若干潔癖なところがあるので、自分のを捨てるのが見えるのも嫌だし、自分のでも他人のでも使用済みゴミ自体をあまり見たくないのもあって、それが全くなくなったのも嬉しいです。 髙橋:お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。 子どもたちの尊い命を預かる責任重大なお仕事に、ご自身の身体の管理も加わることは、いかに大変なことかとつくづく思いました。私自身の子どもたちも幼少期からたくさんの方々にお世話していただいて今に至ります。関係してくださった皆さまがこうして対応してくださったことに改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。 保育士の方々の勤務中のストレスや不自由さを少しでも軽減するために、Bé-A〈ベア〉をお役立ていただけましたら嬉しいです。