Bé-A Journal

知ることが力になる――「国際ガールズデー」に寄せて

毎年10月11日は「国際ガールズデー」。
女の子たちの権利や教育の大切さを考えるために、2011年に国連が制定した国際デーです。

女の子たちが自分らしい未来を描くために、まだ解決すべきテーマもあります。
生理やジェンダーをめぐる知識不足や偏見も、そのひとつです。

Bé-Aの願い ― “Girl’s vision for the future”

Bé-A〈ベア〉は、生理をタブーにしない社会をめざして活動を続けています。
2025年3月に実施した「働く女性と生理」に関するアンケート*では、女性が活躍できる社会に必要なこととして、多くの人が「生理・PMSへの理解」を挙げました。

理解を深めるために欠かせないのは、まず「知ること」。
けれど、いまの日本でも「生理」はまだ口にしづらい話題のひとつです。

学校で学ぶ知識だけでは体の仕組みは理解できても、
いざ自分ごとになった時、どう対処すればいいのかまではわからないことも少なくありません。
「生理が来ていることを知られたくない」「恥ずかしい」と思ってしまう少女たちに。
正しい知識を伝え、みんなで話し合える社会にしていくことが大切だと私たちは考えています。

そしてもうひとつ大切なのは、自分が知ることで、誰かの力になれるということ。
もし周りに困っている人がいたとしても、自分に正しい知識がなければ、気づくことも、手を差し伸べることもできません。

だからこそ、誰もが正しい知識を持ち、安心して話せる社会をつくっていくことが大切なのです。

知る・話すきっかけに「女の子応援BOOK」

その想いを込めて、昨年より国際ガールズデーにあわせて「女の子応援BOOK」を制作し、お届けしてきました。
生理の基礎知識をクイズ形式で学べるページや、未来に向けたメッセージをまとめた小冊子です。

たとえばBOOKのクイズでは、こんな問いかけをしています。

「寒い時の生理は、いたみを感じやすい?」
答えは「○」。寒さが直接の原因ではありませんが、冷えによって血行が滞ると、痛みを強く感じやすくなることがあります。
「生理の血が黒いとき、いたみが強い?」
答えは「×」。血が黒っぽく見えるのは時間が経って酸化したためで、痛みの強さとは関係ありません。

身近なことでも「そうなんだ」と思える知識は、不安を和らげ、からだを前向きに受け止める力になります。
「女の子応援BOOK」が、自ら知るきっかけに、そして周りの誰かと話し合うきっかけになればと願っています。

広がる「学びの場」 ― 生理セミナー

こうした取り組みはBOOKにとどまりません。
Bé-Aが大切にしているもう一つの取り組み、それが「生理セミナー」の開催です。
現在、37回で参加者1424人の実績を重ね、女の子だけでなく、親子、企業や男子校での開催も実施しています。(2025年9月末時点)

同じ教室や社会を生きる仲間として、生理を知ることは互いの理解や思いやりにつながります。
「初めて生理の仕組みをちゃんと知った」「もっと知るべきだと感じた」など、男子学生からも多くの声が寄せられています。

生理は女性だけの問題ではなく、社会全体で支えあうもの。
セミナーを通じて、年齢や性別を超えて「知ることの力」を広げています。

女の子たちの未来をともに支えるために

今年もまた、国際ガールズ・デーにあわせて「女の子応援BOOK」を制作しました。
Bé-Aのジュニア向け「 ペティート シグネチャー ショーツ 04」をご購入くださった皆さまへ、このBOOKをお届けします。

生理をめぐる不安や偏見を少しずつほどき、女の子たちが自分の人生を自由に選べる社会をつくりたい。
情報があふれる時代だからこそ、正しい知識を手にとり、安心できる選択を重ねていくことが、未来を切り開く力につながると信じています。

たとえ「知ることが大切」とわかっていても、家族のあいだで話題にするのは少し勇気がいるかもしれません。
そんなときは、吸水ショーツと一緒に、このBOOKをそっと添えてみてください。
一人で静かに読んでもらう時間としても、親子で一緒にページを開きながら会話するきっかけとしても、きっと力になってくれるはずです。

ぜひ手にとっていただき、ご自身やご家族、身近な方と一緒にページを開いてみてください。
その小さな時間が、未来につながる大きな一歩になりますように。

国際ガールズ・デーは、世界中の女の子の未来を考える日。
その未来を変えていけるのは、日々を生きる私たち一人ひとりの意識と行動です。

今年もBé-Aと一緒に「女の子応援BOOK」を手にとり、生理を正しく知ること、そして語り合うことの大切さを広げていきませんか。

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