
白という色
真っ白なシャツ、爽やかな白いパンツ、軽やかな白いスカート。
白は、清潔で、爽やかで、どこか特別な印象を持つ色です。
真っ青な空の下、太陽の光を浴びて、凛と際立つ白は、初夏のこの季節に自然と選びたくなる色でもあります。
それでも白い服やボトムスを前にしたとき、一瞬ためらいを覚えることがあります。
透けやすさや、汚れが目立ちやすいこと。
そして何より私たちにとって避けては通れない、“生理”。
透けや、汚れといったデメリットが、生理期間はどうしても強くなります。
そのため、白いボトムスを前にして、無意識に別の色を選ぶこともあるでしょう。
こうした選択は、個人の好みや気分の問題として扱われることが多くあります。
しかし実際には、個人の自由な“選択”ではなく、ある種の“制約”によってもたらされているシーンが、私たちの社会にはまだ存在しています。

スポーツの現場に見る現実
その一つがスポーツの現場。
国連女性機関(UN Women)によるレポートでは、
女子は14歳頃までに、男子の約2倍の割合でスポーツをやめてしまうというデータも示されています。
こうした背景には、生理などの身体的な変化やそれに伴う心理的なハードルが影響している可能性も指摘されています。
──これまでも白いユニフォームだったから。
──嫌だけど、こういうものかと思ってた。
──誰も言わないから。
こうした声は、これまで多くが語られないままでした。
日常の中では「仕方ないこと」として処理され、それぞれが「我慢すべきこと」として扱われてきた側面があります。
しかし近年、その前提は少しずつ見直され始めています。
女子サッカーにおいては、ユニフォームであるショーツに濃色を採用する動きが見られています。
生理時の不安やプレー中の心理的な負担に配慮するための取り組みです。
これは、選手たちが「言葉にした」ことによる変化。
仕方のないことと処理されてきた課題に向き合い、声を上げることで実現した大きな一歩です。

月経衛生デーに、日常にある違和感に焦点を当てて
毎年5月28日は月経衛生デー。
この日をきっかけに、改めて自分の身の回りにある“言葉になっていない感覚”に目を向けてみませんか。
2011年、女子サッカー日本代表「なでしこJAPAN」が初めて世界を制したあの日。
テレビに大きく映し出された選手たちの白いショーツに抱いた小さな違和感。
それがBé-A〈ベア〉が誕生したきっかけでした。
多くの人が無意識のうちに経験している、日常の一部にあるちょっとした疑問や違和感。
その感覚に輪郭を与えること。言葉にすること。
それが、これまで見過ごされてきた前提に光を当て、選択肢そのものを少しずつ広げていきます。
言葉にすることで、私たちの選択は広がっていく。
「今日は白い服を着たい」
そんな気持ちを、諦めなくていいように。
Bé-Aはこれからも、そうした声に耳を傾けながら歩み続けていきます。